ハマエノコロ Setaria viridis var. pachystachys (イネ科 エノコログサ属) |
ハマエノコロは海岸の砂地や岩の割れ目などに生えており、基本種であるエノコログサの海岸型とされる。エノコログサに比べて背丈のより低く、葉が厚い点などは、土壌の少ない乾燥傾向の強い立地や、潮風に対して適応した結果なのかもしれない。画像は島根県日御崎のものである。島根県の海岸では、冬季は季節風の影響をまともに受け、毎日のように風速15メートル以上の風が吹いている(岡山県で風速15メートル以上の風が吹くのは台風のときぐらい)ハマエノコロは一年草であり、冬季の強風はあまり関係のない話かもしれないが、このような場所にどのような植物が生育しているのか興味が沸いてくる。 |
文章・画像:森定 伸 |