ホウキヌカキビ Panicum scoparium (イネ科 キビ属
 岡山理科大学の自然植物園、日当たりのよい法面と山道の境目で見慣れぬイネ科植物に出会った。1mほど伸び上がってややまばらに実を付けている。触ってみると全草に立った毛があり、ビロード状である。ホウキヌカキビにはケヌカキビという別名があるが、こちらのほうが実態をよくあらわしている。上部が枝分かれして広がるので、まるでホウキのようであるとの意味なのであろうか。原産地は北アメリカ、本州中南部以南の各地に帰化しているとのこと。茎の節には腺があり、その部分だけに毛がない。葉は長さ5〜15cmで両面毛があってビロード状。花は春から秋にかけて咲き、夏に咲く花はこの画像のようであり、秋の花序は小型の枝をつけて咲く。
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