ホウキヌカキビ Panicum scoparium (イネ科 キビ属
 秋になるとホウキヌカキビは全体的に小型になる。地面を這っている姿は毛深いチゴザサといった状態である。花序は貧弱になり、葉腋から柄がでて、小さな小穂が数個付く程度になる。季節によって姿かたちが異なる植物は珍しくないが、変身することを知っていなければわかりにくい植物の1つであろう。春から夏までの間は旺盛に伸びてたくさんの種子を一挙に生産し、秋にはおとなしくなって、種子を生産できる間は持続的に少しずつ種子を生産する戦略なのであろうか。
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