カリマタガヤ  Dimeria ornithopoda Trin.   (イネ科 カリマタガヤ属
 カリマタガヤは湿地に生える小型の多年草。日本全国に分布し、岡山県では沿岸部の小湿地や、水のしみ出している切り土法面に点々と見ることが多い。常に水が染み出して湿っており、鉱物質の土壌が露出するようなところに群れて生える。小さな湿地で、ノグサやイトイヌノハナヒゲなどと共に生えることが多い。
 植物体は高さ10-20cmくらいで、全体に細く、開出する細い毛が生える。穂は2本(時に3本)に分かれ、長さは5cmくらいで形状は細く直線的。芒は穂に沿うのであまり目立たない。名前は「雁又萱」であり、二叉に分かれる穂の形による。
カリマタガヤ : Scirpus hudsonianusカリマタガヤ : Scirpus hudsonianus
カリマタガヤ : Scirpus hudsonianusカリマタガヤ : Scirpus hudsonianus
文章・画像:太田 謙
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