コメヒシバ Digitaria timorensis (イネ科 メヒシバ属) |
コメヒシバは関東以西から沖縄・小笠原に生育する一年草。半日陰の場所や家の北側など、直射日光の当たる時間が限られているような場所に生育する傾向が高い。メヒシバやアキメヒシバに比べて全体の緑色が濃く、葉は短くて地面を這う傾向が高いので、花穂がないときにはメヒシバ属よりもアシボソなどに似ている印象がある。茎は細く、地面を這って、節から発根する。茎が強いので、結構抜きにくい雑草である。 花は7月から10月に咲き、4本前後の枝に分かれる。メヒシバに比べて中軸が細いので、穂はめだちにくい。中軸には歯がないので、ざらつかない。小穂はメヒシバと同様に被針形で先がとがる。葉は付け根の葉舌付近をのぞいて無毛。メヒシバやアキメヒシバに比べて葉は短い。 |