メダケ Pleioblastus simonii (イネ科 メダケ属) |
メダケは関東地方以西の本州、四国、九州に分布する。ササの仲間としては大きくいが、竹としてはやさしいので女竹と呼ばれたのであろう。竹や笹の仲間はプラスチックが普及するまでは、さまざまな分野で利用された。直系1-2cmで、長さ数mの稈を得ることができるメダケは農業資材や建築・漁業などにまことに便利であり、農家の周辺などに植栽されている。現在は利用されることが少なくなり、野生状態になっている。河原などにも群生する。 稈は5月ころに出始め、高く伸びて上部のみに枝が付く。通常無毛で、竹の皮も無毛。葉は枝先に3-5枚付き、長さは20-30cmほどで無毛。葉鞘・葉柄も通常無毛。地下には直径2cmほどの太い地下茎があり、節から筍が出て繁茂する。 |