シマスズメノヒエ Paspalum dilatatum (イネ科 スズメノヒエ属)



 シマスズメノヒエは南米原産の帰化植物で、世界中の暖地に広く帰化している。おそらく法面の緑化などに伴って、分布を広げたものと思われる。路傍やあぜ道など、あまり乾燥しない場所に良く生育している。花序の枝は茎に数本付き、葉や葉鞘、花茎などには毛がない。花は6月から10月にかけて咲き、緑色であるが黒紫色の雌しべの柱頭がめだつ。小穂には開出した絹毛状の長毛が目立つ。
 よく似た種に在来種のスズメノヒエがあるが、スズメノヒエは全体に軟毛がある点で異なる。
シマスズメノヒエの花序シマスズメノヒエの葉
シマスズメノヒエの葉と葉鞘(鞘口部にのみ毛がある)小穂には長い柔毛が密生花序の枝分かれの部分に長い毛がある
スズメノヒエ属の掲載植物:アメリカスズメノヒエキシュウスズメノヒエシマスズメノヒエ


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