ユウスゲ Hemerocallis citrina var. vespertina (ユリ科 ワスレグサ属) |
ユウスゲはキスゲとも呼ばれ、本州から九州に分布する多年草。図鑑にはやや乾いた草地に生育すると記載されているが、湿原の周辺草地にも生育する。自然性の高い草地に生育するが、そのような草地が湿原周辺に残っているからであろう。 葉は30〜70cm、幅は5〜15mmで生育地によって変異が大きい。このページに掲載したものは幅が広いタイプである。葉はW型に脈があり、軟らかい。夏、高さ30〜150cm程度の花茎を出し、夕方から黄色の花を咲かせる。花の長さは7cm前後で、夕方の4時過ぎ頃から咲き始め、翌朝にしぼむ。レモンイエローの花の色は、夕方の薄明かりの中でひときわ存在を主張している。ストロボを焚くと吹っ飛んでしまって、困らせる植物の1つである。 |