ユウスゲ Hemerocallis citrina var. vespertina (ユリ科 ワスレグサ属) |
夕方に花を開くので、ユウスゲと呼ばれる。美しく清楚な花を咲かせるが、暗くなってからの写真は撮影が難しい。昔に比べて生育地が少なくなったようで、見かけることが少なくなった。岡山県では県北の脊梁地帯の湿地周辺に散見されるが、瀬戸内に近い里庄町のような温暖・乾燥の地域や、島の海岸にもユウスゲの生育が見られ、大変珍しい。県北の冷涼・多雨の地域に生育しているユウスゲは高さ150cm程にもなるが、里庄に生育していたユウスゲはずいぶんと背丈が低く、草丈は40cmほど。 ユウスゲは、湿原の周辺によく見られることから、湿った環境に生育すると考えやすいが、海岸の荒地にも生育するところを見ると、基本的には日当たりがよければ特に乾湿にはこだわらないようである。 |