サルトリイバラ Smilax china (ユリ科 シオデ属) |
サルトリイバラは単子葉類ユリ科であるので、「葉脈はは平行脈である」ということになるはずであるが、サルトリイバラの葉は立派な網状脈である。姿形を見ていると、とてもユリ科の植物とは思えない。陽に向かって直角に葉を広げる形の葉である。生育立地によっては単子葉植物であっても幅が広い葉を持つようにかわることがあっても不思議ではない。 花を見ると花弁は6枚あるようにみえ、基本数は3であってちゃんとした単子葉植物である。雌雄異株で、4月に葉腋から花序を出す。花柄の先に多数の緑色の花が付き、花被片は透明感のある緑色で先端は反り返る。雌花の雌しべ柱頭は3つに分かれ、雄花には6本の雄しべがある。 |