オオギバショウ(旅人の木) Ravenala madagascariensis (バショウ科 タビビトノキ属
 ハワイで野外に生育しているオオギバショウに出会えた。葉はバラバラに裂け、温室の中の姿とは大きく異なっていた。ハワイなどの赤道に近い地域では熱帯低気圧は、中緯度地域ほど強力に発達していない。とは言いながら、野外では葉は裂けてしまうのは仕方がない。自然に芽生えたものは、葉は東西に広がるのだそうだ。旅人にとっては良い目印になるであろう。当然ではあるが、葉は下のほうから枯れて脱落する。ブラインドを連想させるきっちりとした葉柄が脱落すると、幹が出てくる。次第に高くなると、上のほうにだけ、広がった葉が付く形となって、オオギバショウのイメージとは違ってくる。英語名は traveler' palmあるいは traveler's tree である。palm はヤシの木であるが、高さ10m以上にも幹が伸びたものは、確かにヤシの木に似てくる。
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