アスナロ Thujopsis dolabrata (ヒノキ科 アスナロ属) |
アスナロは本州・四国・九州に分布する常緑高木。高さ30m、直径1mになるというが、そのような大きな個体は見たことがない。アスヒの別名があり、アスナロとともに「明日はヒノキになろう」との意味であるという。材がヒノキにやや劣るとためであるという。枝先はヒノキよりも幅広いので、構造がよくわかる。葉は鱗片状になっており、十字対生している。対生している一対の葉が180度クロスしているのであるが、そのような状態であるのが画像を見て理解できるであろうか。左右に開いた鱗片が1対の葉であり、間に挟まれた菱形の部分が上下に重なった一対の葉である。鱗片状の葉の、表面は緑色で光沢があり、裏面は白色の気孔溝となって目立つ。これらの葉に挟まれた中心部に枝があることになる。 |