アスナロ Thujopsis dolabrata (ヒノキ科 アスナロ属
 元旦、神社でおみくじがたくさん結び付けられている木に近寄ってみると、アスナロであった。まだ若木ではあったが毬果が付いていた。鱗片が開いており、すでに種子を放出している。鱗片には明瞭な気孔帯があり、毬果の鱗片は葉と同じ起源を持つものであることがわかる。枝の先端には雄花が枯れ残っていた。春に花粉を散布したはずなので、雄花を付けた枝の先端は、新しい葉を形成して伸びることはなかったということになる。花を付けた枝先も、一節ではあるが枯れている。雄花を付けた枝先は、今後伸びないのであろうか・・・? 注意してみると春に開く予定の雄花序がみつかった。ミニチュアの枝であり、雄花も枝と葉が変形したものであることがわかる。
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