ハイネズ Juniperus conferta (ヒノキ科 ネズミサシ属
 ネズの仲間は厳しい環境にも耐えて生育する種が多いが、ハイネズは潮風の影響が強い海岸に生育するタイプである。北海道から山陰までの日本海側、岩手から和歌山までの太平洋岸に分布するという。海岸植生を見て歩く経験が少ないからか、まだ本来の生育地での姿を拝見していない。見かけるのは都会の中や海岸地帯の植栽である。グランドカバーとしては、これよりも強い植物はないかのごとくの使われようである。乾燥にも強いためであろう。分布から言えば、高山のミヤマネズの仲間とはかなり異なっているが、葉の気孔帯の広さはネズよりもミヤマネズに近いように思う。なお、本種はネズの亜種とする意見もある。
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