カイズカイブキ Juniperus chinensis L.var.kaizuka Hort. (ヒノキ科 ネズミサシ属
カイズカイブキの枝先通常の葉は鱗状で十字対生
勢いのある枝の葉は三角形から針状古い枝の枯れた葉
 カイズカイブキの葉は鱗片状で十字対生。拡大してみると鎖状で、なかなか美しい。勢いのある枝に付く葉は三角状あるいは針状でやや大きい。枝に付いた葉はやがて枯れるが、何年後なのであろうか? 注目してみたい。

強剪定によって杉葉がでたカイズカイブキ杉葉(針葉)となった枝
先端が鱗片葉になりつつある針葉枝針葉の拡大(2列の気孔帯)
 カイズカイブキを強剪定すると先祖がえりしてスギによく似た針葉が出る。放置しておくとやがて通常の葉にもどることもあるが、ほとんどは戻らない。このような葉が出ないように、即ち強剪定しなくてもよいように管理する必要がある。針葉には2列の気孔帯があり、針葉が出た段階ではじめてネズミサシ属であることが了解できる。鱗片状の通常の葉と針葉とは大きな形態上の違いがあり、同一植物とは思いにくい。針葉も乾燥に強いはずであるが、鱗片葉の方がさらに抵抗力は高そうである。

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