オオシラビソ Abies mariesii (マツ科 モミ属) |
オオシラビソは青森県八甲田山から南アルプスの加賀白山までの亜高山帯に生育する常緑針葉樹。緩やかな傾斜地では樹高は30m、直径は1m近くになる。葉は長さ1.5〜2cmで先端に向かって幅は広くなり、先端は円い。葉の裏は白色であり、葉が立ち気味なので、横から見ると白さがめだつ。毬果は黒紫色であり、長さ6〜9cm。オオシラビソは多雪地帯によく耐えて純林を形成するが、より積雪量の少ない大平洋側に分布する傾向がある種にシラビソがある。脊梁地帯では両種が混生しており、区別が困難である。 ここに掲載した画像は御岳のものであり、シラビソも混生しており、遠景の群落画像に関しては、両者が混生しているのではないかと思われる。 |