トドマツ  Abies sachalinensis (Fr. Schm.) Masters    (マツ科 モミ属
 トドマツは北海道、千島列島南部・樺太に分布する常緑針葉樹の大高木。エゾマツやアカエゾマツなどの針葉樹や、ミズナラやカエデ類などの落葉樹と共に、北海道の森林を構成する主要な樹木の一つである。材木は良質で、建築材や製紙などに広く用いられ、造林もされる。
 毬果(松ぼっくり)は、高い枝先につくので、なかなか手にとって見ることができない。しかも、毬果は種子を散布すると鱗片がバラバラになり分解してしまうのでなおさら難しい。毬果は長さ7cmくらいになり、比較的大型である。色は暗い紫色で、鱗片がうろこ状に重なっている。
文章・画像:太田 謙
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