ヘゴ Cyathea spinulosa (ヘゴ科 ヘゴ属)
 昔、ヘゴの葉を標本にしよと採取したことがあるが、2回羽状になっている小葉ですら新聞紙に挟み込むことが困難であり、あきらめた想い出がある。小葉ですら40〜60cmある。その話をしたところ、ゼミ生の鍵山君がヘゴの葉を持ち込んできた。葉の標本を作ってみましょう! というわけである。葉柄は切り口の部分で直径約2cm、長さはなんと2.3m。新聞紙を取り替えるのも大変で、乾燥した後に段ボール紙を貼り合わせて台紙とし、標本を作っては見たものの、あまりにも大きいので動かされる度に破損が激しくなり、やがて廃棄処分となってしまった。
 葉柄には堅い鱗片があり、鱗片が落ちた跡には棘が残る。葉が出るときの「ぜんまい」は軟らかいかと思えたが、とても堅く、手では折り取ることができなかった。煮て食べようという試みは、達成できませんでした。最初から堅い新芽はどのようにして伸びるのでしょうか・・・
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