ワラビ Pteridium aquilinum var. latiusculum (コバノイシカグマ科 ワラビ属) |
ワラビは日本全国、北半球に広く分布する夏緑性のシダ植物。地中に長くのびる地下茎があり、所々から葉を出す。地下茎を掘り取ったことがあるが、無限に続いているかと思えるほどの長さと量であった。新芽は食用となり、春を感じさせる食材の1つである。地下茎にはデンプンが蓄えられており、これを採取してワラビ餅にしたり、糊に使用した。ワラビの新葉にはビタミンを破壊する物質が含まれているので、多量に食べることは控えたい。よくあくだしする必要があるが、あくを出しすぎるとワラビらしくなくなるので難しい。 大きなものは高さ2mほどにもなるが、普通は1m以下。ポピュラーなシダであり、若芽はよく知られているが、葉を十分展開した姿は結構ワラビとは認識されていない。 |