ワラビ Pteridium aquilinum var. latiusculum (コバノイシカグマ科 ワラビ属) |
家畜はワラビを好まない。ビタミンを破壊する物質を含んでいることと関係があるのかもしれないが、草原に生育するワラビとしては、大型ほ乳類などに食べられないための仕組みは、生き残るための必要な戦略の1つであるはず。
山林火災の発生頻度が高い岡山県の沿岸部では、山林火災の跡地にまずワラビが再生してくる。火災前の森林にはほとんどワラビが生育していないので、休眠していたのではないかと思っている。頻繁に火災に見舞われる岡山県の王子ヶ岳では、山林火災跡地にワラビの大群落が形成される。このようになってしまうとワラビが地表面を覆ってしまうので、飛来した種子は芽生えても生長することができない。ワラビの天下である。 |