タマシダ Nephrolepis cordifolia (ツルシダ科 タマシダ属
 9年ごとに生態学会の地区会で訪れる愛媛大学。植栽されているフェニックスに、タマシダが着生している。おそらく、フェニックスの古い葉が切り取られ、葉柄が腐って適度な土壌の役割を果たしているのであろう。撮影の前日には降雨があったが、タマシダの生育している部分からは時折水滴が垂れていた。フェニックスの葉柄から形成された土壌は、結構保水力が高いらしい。この高い保水力はフェニックスの葉の構造にも由来するようで、上部に着いた葉は、中心に向かって水を集めるような仕組みになっている。タマシダは乾燥に強い植物ではあるが、結構快適な環境に生育しているのかもしれない。
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