ヒナタイノコズチ Achyranthes bidentata var. tomentosa (ヒユ科 イノコズチ属) |
ヒナタイノコズチ本州から九州、中国に分布する多年生草本。全体に毛が多く、特に花序の軸には毛が密生するなどの点は、イノコズチとの区別点。葉は葉脈が裏面に突出する傾向があり、凸凹が激しい印象がある。若い葉には両面とも毛が密生して灰白色に見えるが、やがてかなり脱落するものの、毛が多いことには違いはない。一見毛がないように見えても、脈上には毛が残存している。 花は開いた後、花被片が再び閉じるので、つぼみと果実の区別がつきにくい。果実の外側には、苞の虫肋が変化した長い棘が2本ある。ちょうどペンのクリップのようで、これで動物の体や衣服に付着する。靴下などに刺さると、結構痛い。→「引っ付き虫」 |