タラヨウ Ilex latifolia (モチノキ科 モチノキ属
 タラヨウは中部地方以西の本州太平洋岸、四国、九州に分布し、中国にも分布する常緑の高木。神社やお寺周辺の森林に単木状に生育することが多く、自然林にはあまり見られない。人為的に移植されることが多いのではないかと思われるが、谷の斜面などに群生する例があるとのこと。葉は厚くて大きく、20cm前後になる。葉の裏に尖ったものなどで字を書くと、やがて黒く浮き上がる。葉書の木などとも呼ばれ、郵便局のシンボルツリーとなっている。
 5月頃、葉腋にたくさんの花を付ける。雌雄異株であり、雌株には赤い果実がたくさん付くので、庭園木としても植栽される。樹皮はなめらかで、縦に模様が出ることもある。


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