タラノキ Aralia elata (Miq.) Seemann (ウコギ科 タラノキ属) |
タラノキは8月頃、枝先に大きな花序をつける。3〜4回枝分かれした花茎の先端に球状(散形)の花序をつける。分かれた枝の頂端のものは両性の花が付くが、下のほうには雄花が付くことが多いので、果実が稔る頃には下の方の花序は花柄だけとなってしまう。花弁は白色で3角形、長さ約2mm。果実は11月頃に黒紫色に熟し、直径は約3mm。果実が稔った状態は重みで垂れ下がってわかりにくいが、手にとって見ればウコギ科の特徴をよく示している。 種子は、土中で長期間休眠したままで生存し、伐採や山火事の直後から芽生えていち早く生長する。 |