イヌシデ Carpinus tschonoskii (カバノキ科 クマシデ属
 イヌシデの葉は、両面ともに寝た毛(伏毛)が多く、表面には光沢がない。特に春の新葉では産毛のような白い毛が表面に沿って生えている。この毛は次第に脱落して少なくなるが、多くの場合秋の落葉時期でも付いている。個体によっては少ない事もあが、主脈や葉柄および裏面の脈腋には多少なりとも毛がある。毛が多ければイヌシデをまず考えるべきであるが、毛が少ないからと言ってイヌシデを除外することは賢明ではない。
 側脈が突き抜けた鋸歯は高く、その間には1〜4つの低い鋸歯がある。どの鋸歯も先端が細く伸びて尖る芒状となる。全ての鋸歯の先端が鋭いのはイヌシデの特徴の1つ。
イヌシデの葉(8/15)イヌシデの葉(裏面) 9/23
葉の表面の拡大(8/15)葉裏面の拡大(8/15)
葉の表面拡大(10/20)葉の裏面拡大(9/28)

1.イヌシデ 2. 3.果実 4.枝と樹皮
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