イヌシデ Carpinus tschonoskii (カバノキ科 クマシデ属) |
イヌシデの若枝には毛が多いが、次第に脱落し、秋には目立たなくなる。しかし、春以降に伸びた枝では、冬になっても毛が多く残っている。枝の毛はイヌシデの同定ポイントの一つであるが、条件の異なるいくつかの枝を観察する方がよい。次年度以降の枝は無毛となる。頂芽は尖り、赤褐色。 樹皮は灰褐色。若木では平滑であるが、やがて縦に割れ目が入るが、その数は成木・老木になってもあまり増加しないようである。下の樹皮の画像は、左から直径20cm程度の若木、直径50cm程度の成木、直径1m程の巨木の樹皮である。材の切断面を見ると、割れ目と割れ目の間の樹皮は厚く、両凸レンズ状になっている。このために、割れ目と割れ目の間の樹皮は、緩やかに盛り上がっている。 |