ハナミズキ Benthamidia florida (ミズキ科 ヤマボウシ属
 ハナミズキの花序は、中心に小さな目立たない花が集まり、その周辺に花弁に見える大きな総苞が4枚の構成となっている。花弁は受精するとすぐに役割りを終え、脱落してしまうのが普通である。しかし、ハナミズキのような総苞やアジサイなどの萼は、かなりの期間そのままで残り、花の形を保っている。ハナミズキやヤマボウシの花序では、一つ一つの花は時期をずらして開花することによって、どれかの花は確実に種子を残す戦略であり、開花し続けている期間は、総苞が花弁としての役割りを維持し続け、訪花昆虫の目印となっている。花の花弁は4枚、おしべも4本。

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