ハナミズキ Benthamidia florida (ミズキ科 ヤマボウシ属
 ハナミズキなどの4を基本数とする花の花弁は、4つが等しく、4つに割れて同時に開くか、内側の2枚と外側の2枚となって、重なる形になることが多い。ハナミズキの場合は、中心部の花は同時に4枚が開く形であるが、花を包む総苞は、外側の2枚と内側の2枚がしっかり重なり合って花序を包み込み、保護している。冬芽の間は、赤紫褐色であった小さくて硬い総苞は、開くにつれて色が薄くなり、薄緑色から白色(あるいは紅色)の花弁状のものへと変化していく。大きさは何十倍にもなるわけであるが、細胞分裂はしていないはずで、ただ単に細胞の大きさが大きくなることによっての変身である。

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