ハルザキヤマガラシ Barbarea vulgaris (アブラナ科 ヤマガラシ属
 ハルザキヤマガラシはヨーロッパ原産の多年草で、フユガラシ・セイヨウヤマガラシの異名がある。北海道から九州に帰化しており、空き地や河原などに生育している中部以北では大群落を作ることがあるらしい。本種を最初に見たのは河原で生育していた単独状のものであったが、源流域の蒜山高原では、セイヨウカラシナと見間違うように群生していた。荒地に群生していたが、海抜1000mほどの山道にも侵出しており、冷涼な地域で繁茂する種のようであった。

 。種子と地下茎で繁殖し、ロゼットで越冬する。春に高さ20〜90cmの茎を伸ばして黄色い花を咲かせる。葉は頂小葉の大きな複葉で、表面は光沢がある。濃緑色でよく育ったオランダガラシ(クレソン)に似た質感があるが、食べた学生さんの話では、おいしくないそうである。
ハルザキヤマガラシの群落(岡山県蒜山高原)
荒地に群生するハルザキヤマガラシ路傍に生育するハルザキヤマガラシ
河原に生育するハルザキヤマガラシハルザキヤマガラシ
ハルザキヤマガラシ Barbarea vulgarisハルザキヤマガラシ Barbarea vulgaris
ハルザキヤマガラシの根出葉葉の裏面拡大
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