セイヨウカラシナ Brassica juncea (L.) Czern. et Coss. (アブラナ科 アブラナ属)
セイヨウカラシナは、その名の通り「西洋芥子菜」です。元々食用として導入されたものが野化しました。おひたしにすれば、ピリリと辛い、お総菜ができます。簡単に大量に調達できるものの、あまりたくさんは食べられません。
各地の荒れ地や河川敷などで群生しているのが見られます。岡山では旭川の河川敷や堤防などで黄色い「菜の花」を咲かせて春の風物詩となっています。秋に芽生え春に花を咲かせる越年性の草本で、掘ってみると結構根が大きく、地中深く伸びています。河原などの荒れ地に生育できるのも、このような太くて長い根に支えられているためと考えられます。根の太さがダイコンを連想させたのでかじってみましたが、繊維が多くて堅く、根はとても食べられた物ではありません。
セイヨウカラシナなどのアブラナ科の植物は、十字花科とも呼ばれていた。セイヨウカラシナの花は十字というよりもH型のように見える。