エノキグサ Acalypha australis (トウダイグサ科 エノキグサ属
 エノキグサは8月から10月に花序を形成するが、雌花序には編み笠状の苞葉があるのが特徴で、これをおぼえれば他種と間違うことはない。この苞葉は形は違うものの、トウダイグサなどの苞葉と同じものである。雄花序は苞葉の上部に穂状につき、雌花は編み笠状の苞葉(総苞)の中心部に着く。子房は3室にわかれ、表面には小さなコブ状の突起があり、その上に軟毛が密生している。3つに分かれた子房の上に付いているのが、花弁に相当する花被であり、その中心部に雌しべがあるはず。わかりにくい花である。この植物も畑地雑草である割には種子をたくさん形成しない。確かに大繁殖する植物ではないが、着実な定着には何か秘密がありそうである。
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