ハナキリン Euphorbia milii (トウダイグサ科 トウダイグサ属
 ハナキリンはマダカスカル原産の多肉植物。乾燥に強く、姿が面白いことと美しい花が咲くのでサボテン愛好家に栽培されることが多い。通常は直立させて栽培されるが、成長しても茎は太らないのでやがて倒れ、ツル状に匍匐して群落を形成する。茎には鋭い刺があり、葉はやがて脱落する。茎頂の葉腋から花柄を出して美しい花を咲かせる。 ハナキリンの花は初夏に咲くとされるが、栽培条件によっては1年中開花が見られる。花弁状に見えるものは苞であり、中心部に埋まるように本来の花が鎮座している。苞であることは.タカトウダイを見るとよくわかる。1つの花序には5つの雄花があり、中央から雌花の柱頭が覗く。多量の蜜を分泌するので、昆虫にとっては魅力的な花であろう。
 詳細な記載がある図鑑を持っていないのでネットに頼ることになるが、学名に関しては変種として記載されているものも多く、小生には区別が付かない。ここでは撮影した植物園の名票に従い、基本種として記しておく(Euphorbia milii var. splendens ?)。
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