コナラ Quercus serrata Thunb. ex. Muuray (ブナ科 コナラ属) |
コナラは新葉の展開とともに花を咲かせる。雄花序は長さ6〜9cm、長く垂れ下がった尾状であり、1つの花には4〜8本の葯がある。雌花序は短く、当年枝の葉腋に出る。雌花序は最初1cmほど伸びて数個の雌花をつけるが、その後も伸びていくつかの花を付ける。多いものでは10個以上の雌花を咲かせるが、ドングリ(堅果)にまで生長するのは根元の1〜数個であることが多い。したがってドングリには、普通柄がある。殻斗は直径1.1〜1.4mmで、多数の総苞片が瓦状に圧着している。 長く垂れ下がり、花被が目立たない尾状の花序は花粉を風に乗せて媒介する風媒花であることが多い。コナラも花序の形からは風媒花であるが、花粉はあまり飛散せず、昆虫によっても媒介される。 |