クリ Castanea crenata Sieb. et Zucc. (ブナ科 クリ属
 クリの葉は長さ7〜14cmで、0.5〜1.5cmの葉柄がある。16〜23対の側脈があり、その先端は鋸歯に達して芒状となる。葉の表面はほぼ無毛で、にぶい光沢がある。裏面には星状毛と脈に毛があって、若葉時には灰緑色であるが、やがて星状毛のほとんどが落ちて淡緑色となる。
 クリはイガが落ちていれば同定は比較的簡単であるが、森の中に生育している個体では、花も実も付けることができないものもたくさんある。よく似ている樹木としては、アベマキ・クヌギがある。アベマキは樹皮にコルクが発達しており、葉の裏に星状毛が密生しているので、比較的区別は容易である。クヌギとは、葉の鋸歯・葉の形・樹皮などで区別ができる(クヌギの葉は、中央部より先端部分で最も幅が広いが、クリは中央部が最も幅が広い。また、クリの芒状の鋸歯先端部には葉緑体を含む葉肉があるが、この点が類似種との区別点となる。
クリの葉
若葉では、裏面は灰緑色、やがて淡緑色
鋸歯の拡大(裏面)和解はの中脈付近の拡大;毛と星状毛がある芒状の突出部にも葉緑素を含んだ葉肉がある

1.クリ 2. 3.

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