クリ Castanea crenata Sieb. et Zucc. (ブナ科 クリ属
 クリは6月に花を咲かせる。ブナ科の落葉樹の中では比較的遅い時期の開花である。雄花は長さ20cmほどになり、垂れ下がる。日照条件の良い場所では樹木全体が白くなるほど雄花をつけるので、この時期は遠方からでもクリの存在を確認できる。花穂の根元に雌花がつく。雌花はやがて総苞片が発達した棘をつけていわゆるイガとなる。秋には割れて中から数個の堅果が散布される。
 クリの花には独特の臭いがある。昆虫がたくさん集まって吸蜜しており、風媒花の形態でありながら、昆虫によって花粉が媒介される虫媒花となっている。
直径3mmほどの雌花夏のイガ
当年生の枝に形成された雄花序クリの雄花

1.クリ 2. 3.

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