スコットランドの牧場地帯の丘陵地を走る道では、行けども行けども黄色い景色が続いた。車から降りると、かなり強い香りであり、時としてムッとくるほどであった。牧草地の境界付近に生育しているハリエニシダの幹は直径10cmほどになっているものがあり、相当の樹齢なのであろうと思われた。日当たりの良い場所に生育している成熟した個体の花付きは良好で、花しか見えないほどにビッシリと付けている。しかし、うっかりと触ってしまうと花の下に隠れた棘にひどい目にあうことになる。通常の個体の花は枝先に付き、花とともに棘も見えるのが普通。 |