トロロアオイ Abelmoschus manihot (アオイ科 オクラ属
 トロロアオイはハナオクラとも呼ばれる一年草。原産地は中国。車で走っている際にオクラによく似ているが、花の大きなものがあるのに気づいていたが、名前を知るチャンスがなかった。畑の持ち主が農作業を行っているのに出くわし、聞くとハナオクラとのことであった。花を三杯酢で食べるという。オクラと同じようにぬめりがあって独特の食感があるらしい。
 茎は高さ1.5mを越え、葉は大きくて5〜9つに掌状に裂ける。花弁は5枚であり、繊細で光が透けて美しい。花の中心部と雌しべの柱頭は暗紫色である。果実はオクラとそっくりである。根に粘液を多く含み、この粘液物質を和紙の紙すきの際に糊として使用した。この粘液をトロロに例えて和名となった。
 オクラと似ているが、オクラよりも花が大きく、葉がオクラは3〜5に浅く分かれるのに比べ、トロロアオイは5〜9に深裂することによって区別できる。オクラとトロロアオイの雑種もあるようで、ノリアサという。和名は糊麻であり、麻は繊維をとるケナフを指していると思われる。このノリアサは根から糊料がとれ、果実が食用になるという。一石二鳥で、花壇に栽培するにはもってこい・・・・味はどうなのでしょう?(良いことだらけであれば広がるはずだが・・・)
種名一覧科名一覧雑学事典目次Top生物地球システム学科