センダン Melia azedarach var. subtripinnata (センダン科 センダン属)
 センダンは落葉性の高木であり、四国・九州・南西諸島に自生しているとされる。本州でも暖地では河原や雑木林などに自然に生育しているのが観察される。生長は早く、比較的短期間で大きくなるので、学校や公園などに植栽されている。東アジア、東南アジアの熱帯から亜熱帯にまで広く分布している。
 春、新葉の展開とともに枝先に花序を出すが、開花は展葉した後の5月である。秋には房状に果実を付け、長く枝先に下がっている。種子は鳥によって散布されるのであろう。和名の由来は「センダンは双葉より芳し(かんばし)」の諺に関連があると思いたいが、実際には香りといえるほどのものはない。この諺にあるセンダンは香木のビャクダンだそうである。しかしながら、2〜3回の羽状複葉はアメリカセンダングサとは似ており、この葉がもとになっているのではないかと思う。
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