ヤナギラン Chamaenerion angustifolium (アカバナ科 ヤナギラン属) |
ヤナギランの分布は広く、北極を中心とする「周極分布」である。種分化が起こっていないことは、氷河期には南下し、温暖な間氷期には北に移動して遺伝子を交換するチャンスがあったことを示している。ヤナギランは撹乱のあった場所に風散布種子でいち早く侵入し、群落を形成する。特に気候変動の際には植生が破壊され、土砂崩れなどの発生頻度も高く、ヤナギランにとっては勢力拡大のチャンスであったであろう。 ヤナギランの画像はよいものを撮影するチャンスに恵まれなかった。このたび、スイスで工事の跡地などに群生しているのを撮影することができた。伐採跡地というよりも、工事跡地であるのが面白い。 |