ミゾソバ Persicaria thunbergii var. thunbergii (タデ科 イヌタデ属) |
ミゾソバは小川や湖岸などによく生育している。水が流れる場所に生育している植物の葉は流線型であることが多いが、ミゾソバの葉は三角形(鉾形)である。この形を牛の顔(額)にみたて、「牛のひたい」の別名もある。このような形の葉は降雨時の増水には弱いはずで、降雨時にも激しい洪水が流れないような小川や、よどみなどに生育しているはずであるが、実際にはかなり流れが速そうなところにも生育している。旺盛な生育速度で耐えているのかもしれない。 葉には黒紫色の斑が入ることが多いが、ないものもある。葉の縁には縁毛があり、両面にも毛がある。特に下面脈上の毛は目立つ。葉は葉柄に少し流れ、葉柄にも短い棘がある。茎には逆棘があり、目立たないが裸足で河にはいるとけっこう痛い。 |
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