ヒメウズ Semiaquilegia adoxoides (キンポウゲ科 ヒメウズ属) |
ヒメウズは関東地方以西の日本各地に生育する多年生の草本。路傍や畑の畦、林縁などに生育する。遮る物のない場所にも生育するが、半日陰の水分条件の良い場所に生育することが多い。土壌は小さな礫を含む通気性のよい場所であることが多い。秋から目立ち始め、春に花を咲かせて夏草の茂る頃には目立たなくなるので、早春植物のひとつではないかと思われる。小型の植物であり、花も小さくて目立たないが、清楚である。花弁に見えるのは顎片で長さ5-6mm。中心部にある花弁も5枚で、おしべを取り囲むように配列されており、長さ2.5mm。白色であるが、ほんのりと紫色を帯びている。花の後に2〜5つのキンポウゲ科特有の種子を稔らせる。和名のウズは、鳥帽(トリカブト)のことであり、小さなトリカブトの意味となる。 |