シュウメイギク Anemone hupehensis var. japonica 
 シュウメイギクの花はキンポウゲ科の1つのタイプであり、その特徴をよく備えている。キンポウゲ科の植物の多くは、花弁を持たない。イチリンソウ属の植物もそうであり、花弁のように見えるものは萼片である。花を裏側から見ると、萼らしい萼片が見当たらないことから、萼片が花弁の役割を演じていることが確認できる。花の中央には多数の雌しべが集まり、球状になっている。キツネノボタンなどと同じ構造である。多数の雄しべがその周囲を取り巻いている。
 八重咲きで花弁状の萼が30枚ほどある赤花のものが原種らしい。花は咲いても種子は稔らないとのこと。地下茎で増殖する。
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