ナワシロイチゴ Rubus parvifoius (バラ科 キイチゴ属
 ナワシロイチゴは日本全国、朝鮮・中国に分布するツル性の落葉低木。段々畑の石垣や小川の岸辺などの日当たりの良い傾斜地に垂れ下がって生育していることが多い。茎や葉など、全体に棘がある。葉は3枚あるいは5枚の小葉からなる複葉で、花が咲く茎では3枚であることが多い。花は5月から6月頃に咲き、桃色の5枚の花弁は雄しべを包んだまま開かない。雨から花を守っているのか? それともこんな状態でも受粉してくれる特定の昆虫がいるのか? 果実は橙色から暗紅色に熟し、食べられる。熟したものにはアリがよく来ており、人間と競争である。ちょうどイネの種を蒔く「苗代」を作る頃に果実が熟すので、ナワシロイチゴの名が付いた。
実が生ったナワシロイチゴナワシロイチゴの花は開かない
ナワシロイチゴの果実ナワシロイチゴの葉

1.ナワシロイチゴ 2. 3.
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