フリンジドグラス オブ パーナサス Parnassia fimbriata (ユキノシタ科 ウメバチソウ属) |
前回のカナダ訪問ではあまり出会えなかったが、今回は高いところに登ったので、たくさんのウメバチソウにであえた。英語名はFringed Grass of Parnassus 「ふさ飾り花のウメバチソウ」という訳になろうか。ふさ飾りがある花弁は同じ属のシラヒゲソウにも似ており、その意味も込めて「シラヒゲウメバチソウ」と呼びたくなった。花としては、シラヒゲソウに軍配を上げたいが、日本びいきでしょうか。 本種はアラスカからロッキー山脈の亜高山から高山帯に生育する多年草。水際など湿った場所に生育する。日本のウメバチソウは花茎が出る頃には根生葉はなくなって茎葉のみになる傾向があるが、本種はエゾウメバチソウと同様に、根生葉がしっかりと残る。花茎は高さ20cm前後で、小さな茎葉を1枚付ける。5枚の花弁は、ウメバチソウに比べて細長く、基部が毛状のふさ飾りとなっている。5つの仮雄蕊は腺体だけでなく全体的に飴色でずんぐりしており、先端は7つ程度に分かれていそう。昆虫が吸蜜しているので、この部分の根元から蜜がでているようだ。 |