ウツギ Deutzia crenata (ユキノシタ科 ウツギ属
 ウツギの果実は群れ付く。たくさん付きすぎて「気持ちワル!」と言われてしまう状態にもなる。日当たりのよい林縁では、たくさん花を咲かせ、たくさん果実をつけて種子を散布しているのであろう。
 茎の中心に穴が開いている「うつろ木」はたくさんあり、○○ウツギと名がついた木が結構ある。形容詞がついていないウツギがもっとも普通な「うつろ木」なのであろう。地際から出る勢いのあるシュートを切ると、茎の中心が空いており、パイプ構造になっている。最小の資源で最大限の強度を実現している。もちろん、茎が生長する際には、穴は大きくはならず、下の画像のように10年以上かかって太くなった茎の断面では、相対的に中心部の穴は小さく感じてしまう。紐を通すなど、何かに使えそうである。
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