ハマヒサカキ Eurya emarginata (ツバキ科 ヒサカキ属) |
ハマヒサカキは海岸に生育する常緑の低木。本州中部以南の太平洋側の海岸斜面等に生育する。葉は3cm前後でくさび型であり、互生する。ヒサカキとはイメージが異なるが、果実などを見れば、近縁種であることがわかる。
海岸に生育する植物の多くは乾燥に対する抵抗性が高く、緑地帯や道路の分離植栽などによく利用される。ハマヒサカキも海岸に生育することから、一時大量に植栽されたことがあったが、期待されたほどの耐乾性はなかったようである。その後の研究によってハマヒサカキの生育立地は、海岸ではあっても持続的な水分供給のある場所であり、期待はずれであった理由が解明された。そのように見ると、ハマヒサカキの生育立地は地形的にはややくぼんだ場所であり、持続的な湧水があるような場所であったり、水道であったりする。 |