ハマヒサカキ Eurya emarginata (ツバキ科 ヒサカキ属) |
ハマヒサカキの葉は倒卵形で長さ2〜4cm。葉質はやや厚く、先端は凹型となることが多い。葉の縁は裏面に巻き込み、中脈が裏面に突出する。この傾向は植栽されたものではあまり顕著ではなく、乾燥する場所や海岸に生育するもので顕著である。葉の縁には低い鋸歯があり、鋸歯の間には黒紫色の腺点状構造物がある。表面は光沢があり、両面無毛。 ハマヒサカキは岩石海岸に生育するが、強い風の吹く海岸に多い。流水辺に生育する植物は、葉が細長くなる傾向があるが、ハマヒサカキの葉の細長さは、強風に耐えるための適応であろう。 |