モッコク Ternstroemia gymnanthera Sprague (ツバキ科 モッコク属
 モッコクは良材らしいが巨樹をみたことがなかったが、親戚の法事で立ち寄ったお寺にモッコクの巨樹があった。最近まで土塀の影になっており、檀家衆も大きなモッコクがあるとは気づいていた人は少なかったという。根張りは見事であり、高い樹高をしっかりと支えているように見える。1月はじめの重い雪で大きな枝が折れており、材をみることができた。飴色の美しい材であり、床の間などで使われるのも納得ができる。

 町指定の天然記念物らしく、根本に看板があった。樹高18m、目通り周囲2.2m、樹齢400年。

 モッコクの樹形は下枝が残ったものが多くあまり高くならないようであるが、このモッコクは樹高が高く、下枝がないので比較的最近まで周辺に樹木があったのではないかと思う。目通り周囲が2mを越えるものはあまりないようで、大関クラスではないかと思われる。本堂の修復のために一部の枝が切られていたり、雪害で傷んでいる。一応健全なようであるが、今後は注意が必要であろう。


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