アキニレ Ulmus parvifolia Jacq. (ニレ科 ニレ属) |
アキニレの葉は、落葉樹にしては小さくて堅い革質。乾燥に対する適応であると考えられる。葉は互生し、長さ2.5〜5cmで、春始めに出る葉は小さく、枝先に出る夏の葉は大きい。両面とも短毛があり、さわると著しくざらつく。葉の基部は左右で形が異なり、枝側に広い。縁には鋸歯があり、葉脈は側脈は7〜12対で鋸歯の先端付近まで到達する。堅いので、落葉は分解しにくい。 和名のアキニレは夏の終わり頃に花を咲かせるとの意味であり、別名としては、材が堅いので「イシゲヤキ」、河原によく生えるので「カワラゲヤキ」などとも呼ばれる。葉が小さく、よく芽吹くので盆栽などにも利用され、園芸上では、「にれけやき」と呼ばれることもある。 |