アキニレ Ulmus parvifolia Jacq. (ニレ科 ニレ属) |
東京の日比谷公園を散策していると、アキニレの下の地面に見慣れぬものがあった。根の一部が肥厚してお饅頭状になっている。上面は年輪があるようにも見える。根発芽した茎をこの位置で切ったのであろうか? それとも、踏みつけられて傷付いた場所が「たこ」のようになってしまったのであろうか? 何本もこのようなアキニレを見ることができるので、特異な例ではないのかもしれないが、他の場所では見たことがない。 アキニレは、根から発芽して茎を出すことができる。河原で生育していたアキニレを除去したことがあるが、完全に除去できなかった根からたくさんのアキニレが再生し、個体数は増加してしまった。日比谷公園の例は、関東ロームが流れてしまい、根が地表に出てしまったために、起こった現象ではないかと思う。 |